べーたばん

32歳、春。

地力

業務の引継を行っているにあたって、なかなかに苦心している。

人に何かを教えるということは基本的に「自分の経験したことのある内容」に沿ってしか行われないと思うけれども、当然自分が経験してきた道を他人が経験しているかというとそうではない。

 

そういう時に顕著にでるのが「地力」の差であって、ここが整っていないとまず応用やコミュニケーションが取れない。

 

スポーツで言うならば、走る・投げる・取る・・・みたいな能力。

 

「今言われていることはよくわからないけど、走り回って聞いてみます。」

「よくわからないですが、明日までに文献読んでおきます。」

「よくわからないから、明日までに概要図をまとめるので見てください」

 

とか。

 

わからないことは恥ずべきことではないし、当然だと思う。

けれども、それを「わからないわからない」と不安に感じて思考停止に陥るだけでなく、その不安を払しょくするための能力。これができないとなかなかに厳しい。

 

それは年齢も性別も関係なく、不変のものであるし、大げさに言ってしまえばそういうところで

今までの人生が見えてくるように思う。

 

野球でも「当たれば飛ぶ」能力さえ持っていれば「当てる能力」を伸ばせばいい。

シュートが下手でも「90分バテずに走り回れれば」とても貴重な戦力になる。

 

どこに行っても大丈夫、というような根拠ない自信もそうかもしれない。

 地力というのは日々のランニングや筋トレと同じだ。一朝一夕で身につくものではない。

 

自分自身、過去でも今でも不安になれば思考停止、行動停止に陥りがち。

何かを不満に思ったり、不安に感じるのであれば、いつどんな状況になっていいように、まずは日々の「筋トレ」をしっかりする。